輪郭を描いてくれたあなたへ

拝啓 ご無沙汰しております。 お元気でしょうか。私が最後にあなたの姿を拝見したのは半年以上も前になってしまうんですね。まだまだ寒さを感じながらも桜の開花を待ち望む人々の希望に似た何かに当てられて鬱々としながら難波の公園でうだうだとお酒を頂い…

22歳

22歳になりました。 私の誕生日をお祝してくださったみなさまありがとうございます。私は誕生日が心の底から苦手であることを再確認できて本当に良かったです。 誕生日、やはり苦手でした。根本的に私は希死念慮がもりもりで死こそが最大の救済だと思ってい…

前髪

前髪を分けておでこを出すようになってから約1年が過ぎた。視界が開けた世界にも少しずつ適応してきて、数年ぶりに変えて度が強くなったメガネに慣れるように、いつもと見え方が違う世界に気持ちの悪さを感じることはなくなった。思えば高校生の時から段々と…

あじさい通り

雨降り続くよ あじさい通りを カサ ささずに 上向いて走ってく 全部 ごちゃ混ぜにする 水しぶき バイトの帰り道、ポケットの携帯が揺れた。用事がある時だけ自ら動くことが出来る携帯は私の対人関係に似ている。ポケットから携帯を取り出すと画面に水滴が弾…

確認。

電車の中で窓の外を見てはしゃいでいる子供がいた。窓の外はスカイツリーも隅田川もなくて、ただ誰かが生活してる街があるだけだった。流れる風景を見てはしゃげる子供が羨ましかった。ただ同じ風景を見ているのにキラキラした眼になれる子供と何も変わらな…

マニキュア

私はInstagramのアカウントを2つ持っている。ひとつはこの人格。つまり、mayo_9_8としてのアカウント。基本的には参加したライブやイベントのことを投稿している。もうひとつは、オタクではない自分のアカウント。一般的な言葉を使うと“リア垢”になる。この…

クリスマスと友達のはなし。

25日の夜はバイトだった。営業が終わると流れるように締め作業がはじまる。バーチャルゴルフのパソコンとプロジェクターを消して更衣室の確認。拾得物の有無の打ち込みと各ドアの施錠。バイトの仕事をこれくらいになる。その間、社員は売り上げの確認だった…

秋元康かるたVol.2

先日のクリスマスイヴの畜舎で向井地総監督の“秋元康かるた”の話になったときに、あのかるたは更新して言った方が良いみたいな話になったんで更新します。 前回の↓ 秋元康かるた - mayo_9_8の日記 あ あなたは「帰ろうよ」って いい人ぶって言うけど 本音は…

ひとりずもう

「晴れていても曇っていても雨が降っていても、赤くても青くても黒くても、それは全部「空」であり、それぞれに良さがあります。どんな時でもあなたらしい良さがある人になって欲しい。そんな願いを込めて泣いてるあなたに「空」と名付けました。」 小学四年…

杉並区と、杉並区から約400キロ離れた方の中央区。

11月30日(土) 推しメンの冠ライブを外した私は難波ではなく高円寺にいた。黄色の総武線に乗って船橋からゆっくりと移動をした。11時に高円寺に着いた。事前にリサーチしていて青藍(セイランと読むらしいです。ちなみに過去のガチ恋民間人の中に藍(あい)ちゃ…

Winston

グッドラックヘイワと竹原ピストルの対バンを渋谷のクアトロで見た。グッドラックヘイワとの出会いは星野源のオールナイトニッポンだった。グッドラックヘイワのふたりは星野源の前身バンドSAKEROCKのメンバーだった。その縁がありLm(グッドラックヘイワの名…

I love you and,You love the sea.

バイトが終わり帰路につく。23時。と半分。最寄り駅に到着。家まで歩いて帰る。国道から一本逸れた道に入ると女性4人組が歩いていた。明らかな千鳥足の女性とそれを肩で支え歩く女性。そんなふたりを1歩引いたところから眺めてる女性二人。その4人を包み込む…

ずいぶん変化してきた生活

8月、サークルの合宿で修善寺に行った。先輩の曾祖母の家があり今は誰も使っていないらしい。期待が3割、恐怖が7割の状態でハイエースに乗り込んだ。男2人、女7人。名前のわかる先輩2人、名前のわからない先輩6人。同級生0人、先輩8人。期待が2割、恐怖が8割…

「特別の目的をもたずに、気の向くままに歩くこと」

ドアをこっそり開けると雨の匂いがした。雨を浴びたアスファルトから生まれるむせ返るような匂いではなくもう少し優しかった。夏の夜はとても優しい。ノイローゼになりそうな蝉時雨もおさまり、声の高い蝉が寂しそうにこっそりと鳴く。子供の頃は蝉が夜中に…

✌️

大学生になってから夜が深くなった頃に出歩くことに罪悪感がなくなりよく散歩をするようになった。春は寒くてあまり散歩をしなかったけど夏になってから頻繁に出歩くようになった。風には匂いがある。匂いは記憶だと思う。夏の風を嗅ぐと思い出すことがたく…

曼珠沙華

「好き」は軽い。吹けば簡単に飛んでいってしまう。どこまでも遠く高く。だから「好き」をかさねて重くしないといけない。簡単に吹き飛ばされないように。ちゃんと自分の中に隠せるように。でも、かさね方が下手だと歪んだ「好き」が生まれてしまう。歪んだ…

覆水不返

はじめて山に行ったのは3年前の今頃だったと思う。部活の新人歓迎山行で山梨の山に行った。山の名前は覚えてなかったけど、途中で鎖場があったのを思い出して調べたら乾徳山というらしい。少しずつ思い出してきた。 雨は降っていなかった。晴れていたのか曇…

5月15日BII「2番目ドア」公演感想

はじめてNMB劇場に由樹ました(1行目から滑る人) TEPPENラジオから入ってYouTubeの違法アップロードライブ動画を漁り「てっぺんとったんで!」をブックオフで買って登下校中に聞きまくったり、その後にサブスクに加入してNMBの曲を聴き漁って映像倉庫に加入し…

NMB48 近畿十番勝負2019 チームBII(4月4日)感想文

NMB48 近畿十番勝負2019 チームBIIに参加してきた感想です。 セトリに沿って感想を進めていくのでゴリゴリにネタバレがあります。もし、それが嫌なら前回のブログのリンクを貼っておくのでそれでも読んでてください。 http://wonder-mayo46.hatenablog.com/e…

ドドールと耳の穴

リビングでぼーっとこたつに入りながら時計の秒針を眺めていたら机の上のiPhoneが好きだった人(以下先輩)からのメッセージを受信した。たまたま私の最寄り駅にいるんだけど次の用事まで3時間くらいあるから付き合って。ということだったので30分待っててと返…

なつのはなし。

17歳の夏にはじめてタバコを吸ってみようと思った。煙に包まれたかった。 夏のはじまりは副顧問の訃報からだった。正確には元副顧問の先生だ。今年の春に定年退職で学校を離れ違う場所で夜間学校の先生をしているみたいな話を聞いていた。その先生が死んだら…

ふゆとはる

春を感じた。そして冬が好きだ。冬の夜風が好きだ。凄く冷たいから。冬の足先が凍る感覚が好きだ。すごく痛くて生きている実感を得るから。冬の朝が好きだ。布団から抜け出すのが本当に辛くて辛いくてちゃんと朝が来たことを感じるから。吐く息が白いとちゃ…

まよにっき#935

まよを推すか迷ってる人〜 (はーい) まよを推したくなる魔法をかけます〜✨ まよよ〜まよよ〜まよまよよよ〜❤️❤️❤️ (推しまーす) ※()の中を言って欲しいな〜|ω・) 千葉県生まれ千葉県育ちの18歳。 まよこと、mayo_9_8です!! 今日、朝起きてカーテンを…

mayo_9_8と山田寿々ちゃんに関する一連の騒動

この小話はTwitterの“いいね”から始まった。 とくに深い理由も媚びを売るわけでもなくなんとなくしたツイートに“いいね”が来た。 最初はミスなのかな?と疑ったけど、今でも消えることなく彼女の“いいね”欄には私のツイートが寿司屋の醤油の入った小瓶のごと…

秋元康かるた

http://sinkin66.hatenablog.com/entry/2018/11/19/230847 ↑が元ネタです。 あ アイドルの夜明けが来た (アイドルの夜明け) い いちごミルクのかき氷 溶けるまで話したね (そばかすのキス) う 打ち上げられた五尺玉 美しく開いたら 儚くあとは消えるだけ (最…

おつきさま

藍色の空に佇んでいた中秋の名月はコンパスでクルっと回転されたように丸く、スポットライトを浴びたように大袈裟に輝いていて、なんだか下品に感じた。私の中で月は大人しく淡い光を放って“陰”の役割を担うものだと思っている。だから、それに逸脱しすぎて…

両手を広げて

幼い頃にたのしかった?と聞かれて両手をできるだけ大きく伸ばして「このくらいたのしかった!」と言った記憶がある。あの時は怖いものもなければ疑うこともせずに目の前にある物を小さな目と大きな心で楽しんでいた。ただ、あの時の出来事は何かもが鮮やか…

幼なじみ

俺はずっとお前のことが嫌いだった。 物心ついたときから俺はお前の横にずっといた。幼稚園に行く時も、送迎バスの中でも、かくれんぼしている時でも。お前にはお前の正義があって、それを絶対に譲ることは無かった。ダイアモンドパールの秘伝技の中にダイビ…

こけこっこー

まず、前提に今から綴る内容は全て嘘偽りのない話である。確かに信じにくく、まだカボチャの馬車に乗って舞踏会に出かけてきた、とか言った方が信憑性があるとは思うが、それでも嘘偽りはないと信じてほしい。 昔の偉い人は言った「事実は小説より奇なり」と…

17歳

人生で1度しかない“高校二年生”が終わろうとしている。 17歳。青春。 ハッキリといって私の17歳は失敗だったと思う。私は幻の至宝と言われる「薔薇色のキャンパスライフ」を掴み取ることが出来なかった。 では、なぜ掴み取るが出来なかったのか。一部始終を…