トンネル

国境の長いトンネルを僕は未だに抜け出せずにいる。このトンネルを超えた先に何が待ってるかはわからない。けれども僕は抜け出そうとしている。薄暗くて列車の音しか聞こえないこの場所から早く抜け出したいのである。

先日、僕の世界に数人しかいない“知り合い”が誕生日だったため連絡を取った。12時をこえて数分後たったあとに誕生日おめでとう。とLINEを送ると、(´Д` )イェァ ありがとう!と返ってきた。その後に今日、ディズニーに行くよ!誰と行くと思う?と聞いてきたので女?と返信すると、d(≧▽≦*)と返ってきた。僕の隣に彼がいたらジェイソン尾妻並の右フックをくらわせていたと思う。 楽しんでね。と返すと その後にディズニーのホテルに泊まるんだ!と来たので既読無視などをした。

彼は私立の学校に通っている。部活などはせずバイトをしたすらやり月に7万ほど稼いでいると言っていた。 毎日、毎日バイトをやり稼いだお金で女と遊び青春を謳歌している。高校生の鏡である。

僕は冴えない公立高校でクライミング部に所属いていてボルダリングやリードクライミングという競技をやっている。毎日毎日トレーニングをして青春を過ごしている。
ハッキリいって僕に才能は若月佑美や荻野由佳のおっぱいくらいない。やさぐれていた時期もあった。
どうせ俺には無理だ。 努力は才能には勝てない。 本気で思っていた。


今年の1月頃に“ちはやふる”という作品を読んだ。

主人公の千早はどこにでもいる普通の小学生だった。ある日転校してきた新に“競技かるた”を教えてもらい、幼馴染みの太一を巻き込んで競技かるたの世界に入っていく話である。

1-6話までは小学生編で7話以降が高校生編となる。 高校生になると千早はまだしっかりとかるたを続けていたが太一はなんとなく新は自分のかるたの師匠である祖父の死とともにかるたを離れしまう。


太一は千早にもう1度かるたをやらないか?と誘われたが始め直すかどうか悩んでいた。そこで太一は師匠に悩みを相談していた。

圧倒的な才能や力を持つ新には青春の全てを賭けても強くなれないからやる意味がない。 太一はそういった。
それに対して師匠は
「“青春全部を賭けても強くなれない?そういうことを賭けてから言いなさい”」


この言葉をきっかけに単純な感情で動いている僕はクライミングに青春の全てを賭けてみたくなった。毎日毎日トレーニングをして雨の日も風の日も壁を登り続けた。まぁ、室内競技なので関係ないのですが。努力を続けたら新しい自分に変われると思ってた。

今日、僕たちの代になって初めての大会があった。

最初に予選を行い上位6人が決勝に行けるというものだった。

 

 

僕は8位だった。

 

 

俺が努力していた間に帰宅部の彼は金を稼ぎ女と遊び大人の階段を登っていた。その間に僕は毎日トレーニングをして出来なかった課題があったら夢にまで出てきた。

 

女と遊ぶ“青春”

才能にはかなわないと知りながらも努力をする“青春”

 

どっちが幸せなのだろうか。

 

僕の残りの部活動を出来る半年間。 僕の向かうべき青春の列車はどっちか。

国境の長いトンネルを越えた先には雪国があるのだろうか。それとも